てんかん

てんかんとは、痙攣を繰り返し起こす脳の状態で神経疾患の中で最も一般的な症状です。特発性てんかんと症候性てんかん、潜因性てんかんの3種類あります。症状としては、部分発作から全身発作まで様々です。特発性の場合には、抗てんかん薬を投与し、症候性の場合には、その原因となる病気の治療を行うことが大切です。

危険度

中~高 命に関わる恐れは低いですが、注意が必要です。発作が重積(発作が30分以上持続、間を置かずに連続して発作がおこる状態)は脳の損傷、あるいは命の危険があります。

かかりやすい犬種

すべての犬種に一般的にみられます。

主な症状

てんかんには、前兆が存在し、よだれを流す、落ち着きがないなどの症状が見られるようになります。そうした前兆の後に、痙攣が始まり、その程度も部分発作から全身発作まで、その態様は様々です。すぐに発作が終わることもあれば、数分間発作を繰り返してしまうこともあります。

予防方法

早期発見・早期治療が大切です。

原因

脳の神経細胞に異常が生じることで発症します。脳に、脳腫瘍や水頭症などの障害があることで発症する症候性てんかんと、検査では以上が認められない原因不明の特発性てんかん、症候性てんかんが疑われるものの検査場明らかな異常が認められず特発性てんかんにみえる潜因性てんかんの3種類に分別されます。

治療方法

特発性てんかんの場合には、抗てんかん薬を用いて治療を試みます。症候性てんかんの場合には、その原因となっている病気の治療を行います。症状を発症した原因や、症状の程度を明確にして、獣医師に申告することが重要です。