エキノコックス症(多包条虫症)

エキノコックス症は、イヌ科の動物を終宿主とする多包条虫によって起こる感染症です。犬は感染してもほとんど症状を示しません。エキノコックス症は人も感染する人獣共通感染症であり、終宿主ではない人が感染した場合には、肝臓で嚢胞を形成し肝機能障害をおこすほか、肺、脳、骨髄などにも転移する可能性がある。

危険度

低い 犬の命に関わる恐れは低いですが、人獣共通感染症のため注意が必要です

かかりやすい犬種

全ての犬が感染する可能性がある。

主な症状

大量の多包条虫が感染している際に下痢をしたりする程度で、目立った症状はあまり見られません。

予防方法

エキノコックスの流行地域では、中間宿主である動物(野ネズミ)を犬が捕食しないよう、犬の放し飼いは控えましょう。また、定期的な便検査で、駆虫をすぐ行えるように心がけることが大切です。

原因

エキノコックス症は、多包条虫と呼ばれる寄生虫に感染して起こる感染症です。

治療方法

エキノコックスの成虫に対しては、プラジクアンテルという薬剤の含まれた駆除薬を使用します。