横隔膜ヘルニア

横隔膜ヘルニアは、何らかの原因により腹部の臓器が横隔膜を通じて胸部に脱出している状態です。交通事故による外傷が多くの原因で、先天的に患っていることもあります。呼吸困難から死に至るものまで、その症状は多様です。ヘルニアを外科的に整復することが唯一の治療法となります。

危険度

【一概に言えない】 年齢や症状、原因によって違うため、一概には言えません

かかりやすい犬種

チワワ、ダックスフント、ヨークシャー・テリア、トイ・プードル、ボストンテリア、ペキニーズ、ワイマラナー、ジャーマンシェパードなどに、先天性としての発生が多くみられます。

主な症状

呼吸困難、体重減少など
呼吸困難などの症状が出ますが、外傷性か非外傷性によって違いがあります。
外傷性の場合、軽度だと気付かない場合があります。横隔膜の損傷が重度の場合、呼吸困難により皮膚や粘膜が青紫色になったり、ショックなどの重篤な症状が現れます。傷や骨折を伴っていることもあります。
非外傷性の場合、症状がゆっくりと現れ、徐々に悪化することが多いです。

予防方法

外傷を負わないように、注意することが大切です。

原因

外傷性の場合、交通事故や高所からの転落など、強い衝撃を受けることによって腹部の圧力が上昇し、横隔膜が破裂してヘルニアを発症します。
非外傷性の場合、先天的に横隔膜が欠損して起こります。呼吸困難のため、成長半ばで死んでしまう場合もあります。

治療方法

ヘルニアを外科的手術によって、整復することが唯一の治療方法となります。他の外傷が存在する場合には、まず身体を安定させることが大切です。