熱中症(熱射病、日射病)

熱中症は、冷房や換気の無い室内や社内あるいは車内での留守番、日中の散歩やお出かけの際に、体温調節がうまくできなくなることで発症します。あえいだ呼吸をみせたり、よだれなどの症状がみられます。ひどい場合には、命にかかわることもあるため、熱中症にかからないように対策することが大切です。

危険度

やや高い 重症や急性症状の場合には、命に関わる恐れがあるかもしれません。

かかりやすい犬種

短頭種や肥満犬、子犬や老犬、呼吸機能の弱い犬に多く見られます。

主な症状

主な症状として、息苦しそうな呼吸や、大量のよだれ、嘔吐や下痢、倒れてしまうなどがみられます。熱中症が進行すると、失神や意識混濁、全身性の痙攣発作等を起こすようになります。さらに進行すると、吐血や血便、血尿、さらにはチアノーゼや、ショック症状なども見られるようになります。

予防方法

熱中症にかかりやすい環境下を避けることが大切です。

原因

熱中症を引き起こす原因は様々ですが、特に冷房や換気の無い室内や社内での留守番、日中の散歩やお出かけの際に、体温が急激に上昇し、発症しやすくなります。犬の場合は、体温調節を呼吸に頼っているため、人間よりも高温多湿の環境に弱く、熱中症を発症しやすいです。

治療方法

意識がある場合は、即座に体を冷やし、水分補給することが大切です。涼しい場所に移動させ、水が飲める状態であれば、水をたくさん飲ませて水分補給を行い、体温を下げることが重要です。意識がない場合は、一刻も早く病院へ向かいましょう。意識がある場合でもできるだけ早い処置が必要なため、すぐに病院へ連れて行きましょう。