脳腫瘍

脳腫瘍は、脳のどの部位に腫瘍ができているかによって症状が変わります。特に目立った症状が見られないこともあれば、てんかん発作、意識の混濁、捻転斜頸、旋回運動、運動失調などが起こることもあり危険です。化学療法、外科的手術、放射線治療を組み合わせて治療します。

危険度

高い 放っておくと、命に関わる恐れがあります。

かかりやすい犬種

すべての犬種に一般的にみられます。フレンチ・ブルドッグやボストン・テリアなどの短頭種は他の犬種と比べて比較的若齢でもみられる傾向にあります。

主な症状

てんかん発作を起こす、意識がなくなる、歩き方がおかしい(麻痺や足を擦って歩く)、痙攣(けいれん)を起こすなど。脳のどの部位に腫瘍ができているかによって、その症状は異なります。発症しても何も症状が見られないこともあれば、てんかん発作、捻転斜頸、旋回運動、運動失調、眼振、異常行動、性格変化、といった症状が認められることもあります。

予防方法

早期発見・早期治療が大切です。

原因

「原発性脳腫瘍」は、脳の細胞が腫瘍化して発症します。一方、「続発性脳腫瘍」の場合は、他の部位にできた悪性黒色腫(メラノーマ)や悪性リンパ腫(リンパ肉腫)などが、脳に転移したり、脳に近い部位にできた腫瘍(例えば鼻腔内腫瘍)が脳に浸潤することで発症します。

治療方法

化学療法や外科的手術、放射線療法などを腫瘍の種類やできた部位に応じて行います。また対症療法として、抗炎症薬や脳圧降下剤、抗てんかん薬などによる内科的治療を行うこともあります。