Q熱は、コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetii)という細菌が感染して起こる疾患で、犬から人にもうつる人獣共通感染症です。感染してもほとんどの場合が無症状です。感染した動物の排泄物に含まれている菌を口にしたり、空気中に浮遊している菌を吸い込んだりして感染します。また、自然界では多くの動物のほか、マダニが菌を保有しており、散歩中に草むらに入らないよう気を付けたり、薬を用いるなどのマダニ対策が大切です。治療には抗生剤を投与します。
危険度
低い 命に関わる恐れは低いですが、妊娠動物の流産や死産などを引き起こすことがあり、注意が必要です
かかりやすい犬種
すべての犬種に一般的にみられます。
主な症状
感染してもほとんどの場合が無症状で、感染に気づかないことが多々あります。妊娠中の雌犬において、まれに流産や死産を起こすことがあります。
予防方法
Q熱には特別な予防法はありませんが、排泄物と接触させないように注意することや、マダニ対策を行うことが大切です。犬から人にも感染するため、注意が必要です。
原因
Q熱は、コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetii)と呼ばれる細菌に感染することが原因となり、発症します。主な感染経路として、菌が含まれている排泄物をなめる、空気中に浮遊している菌を吸い込む、マダニの咬傷により感染することなどが挙げられます。
治療方法
テトラサイクリン系もしくはニューキノロン系の抗生剤を3~4週間に渡って投与します。