前立腺腫瘍

前立腺腫瘍は、その多くは悪性腫瘍で、発見された時点で手遅れとなっているケースが多いです。去勢雄および未去勢雄の両方にみられます。尿道からの腫瘍の転移の場合が多く、排便に痛みを伴ったり、尿に血が混じったり等の症状が見られます。前立腺を、外科的に切除することで治療します。

危険度

やや高い 重症や急性症状の場合には、命に関わる恐れがあるかもしれません。

かかりやすい犬種

すべての犬種にみられますが、中型から大型犬種での発症が多い傾向です。

主な症状

おしっこの量が減る(尿が出にくい)、便秘になる、足をかばう・引きずる、など。尿が出にくいなどの排尿障害、便秘、排便痛などの症状がみられます。腫瘍が腫大し、腰やお腹にまで広がると、跛行の症状がみられるようになります。リンパ節や肺など、他の部位に転移した際には、さまざまな障害を引き起こしてしまいます。

予防方法

前立腺腫瘍の予防法はありません。

原因

原因は明らかになっていませんが、多くの場合が尿道からの腫瘍の転移です。

治療方法

外科的手術、放射線療法、化学療法と治療法はありますが、転移や再発が多く、尿失禁による生活の質の低下により、予後は不良です。非ステロイド性消炎鎮痛剤の中で、生存期間を少し延ばす薬もあるため、内服する場合があります。