尿毒症

尿毒症とは、腎不全の進行によって腎機能が著しく低下して尿がうまく産生されず、本来尿中に排出される有毒物質が体外に排出されずに血中に残る状態を指し、全身の臓器に深刻な障害をもたらします。最悪の場合には、死に至る危険な病気です。輸液や利尿剤によって腎臓が尿を産生し、尿中に老廃物を排出するように支持療法を行います。。

危険度

高い 放っておくと、命に関わる恐れがあります。

かかりやすい犬種

すべての犬種に起こる可能性があります。

主な症状

尿量が明らかに減り、まったくしなくなることもあります。
その他、下痢をする、痩せる、ぐったりしている・元気がない、口臭がする、吐く、食欲低下、むくみが出るなどの多様な症状が現れます。症状が深刻化すると、元気を失いぐったりした様子になったり、痙攣や昏睡などの症状も発症するようになり、最悪の場合、死に至ります。

予防方法

尿毒症の原因となる腎不全を、早期に発見し、治療することが大切です。

原因

腎不全が進行するにつれ、尿素などの老廃物が十分に排泄されないことが原因で発症します。その状態を続けると、尿毒素が体内に蓄積し、全身の臓器に深刻な障害を及ぼすようになります。

治療方法

体内にたまった老廃物を排出・除去するため、輸液や利尿剤の投与、透析等を行います。対症療法も同時に行います。