2020年4月23日、はなまるマーケットで有名な女優の岡江久美子さんが、新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったという、たいへんショックの大きいニュースが報道されました。
入院しているという報道も耳にしていなかったので、びっくりです。
改めて、この新型コロナウイルス感染症は恐ろしいもので、まだまだ油断できない状況なのだと感じました。
ワンちゃんが咳や息が苦しそうなどの、これって肺炎?と疑うような症状があった際に、新型コロナウイルスの感染を疑った方がいいのかどうか、ご紹介しました。
今回は、ウイルス性肺炎に限らず、そういった呼吸器症状が見られるワンちゃんの異常に、できるだけ早く気付いてあげるためのポイントをご紹介します。
呼吸の回数をチェックする
まず、愛犬が苦しそうかどうか、できるだけ早く気づくためには愛犬が寝ている時、あるいはすごく落ち着いている時のお腹の動きを見てください。
このお腹の動きの回数を安静時呼吸数と言います。
1分間に20回以下の呼吸であれば問題ありません。
一方、1分間に40回以上、お腹が動いている場合には、肺炎などの呼吸器疾患が疑われます。
20〜40回の間であればこのあとご紹介する別のポイントも見て判断しましょう。
もちろん、1分間ずっと見続けなくても平気です。
10秒間の呼吸数を数えて6倍してもいいですし、20秒測って3倍しても構いません。
ポイントは、落ち着いている時の1分間の呼吸数をカウントすることです。
咳の様子をチェックする
次に、咳についてです。
ワンちゃんは、病気でなくても時々咳をしますが、普段よりもずっと多い、または咳をし始めてからなかなか止まらない場合には注意が必要です。
元気な時に咳をしても、単発か数回続いて収まることがほとんどでしょう。
さらに、明らかに前足を左右に広げてハァハァするなど呼吸の仕方が辛そう、舌の色がいつもより紫色をしている(チアノーゼ)、元気も食欲もない、などの症状が加わる場合には早急に動物病院を受診することをおすすめします。
食べたあとに呼吸が苦しくなっていないか
最後に、ワンちゃんでも誤嚥性肺炎が多く見られます。
ごはんを食べた後、あるいは何かものを吐いた後に呼吸が苦しくなった場合には誤嚥性肺炎を疑います。
誤嚥したものと一緒に、お口の中の細菌が肺に落ちてしまうことが原因です。
そのため、動物病院にかかるときは、最初に苦しそうな様子に気がついたタイミングと嘔吐の有無も一緒に伝えるようにしましょう。
もともとワクチンが未接種の仔犬、免疫抑制剤を飲ませていたり基礎疾患を持つワンちゃんを除くと、ウイルス性肺炎の発生は少ないと言われます。
それに比べて誤嚥性肺炎を始めとする細菌性肺炎はずっと多く発生しています。
まとめ
普段からお腹の動きをチェックすることで、呼吸が苦しくなり始めた段階で愛犬の異変に気付くことができます。
ワンちゃんの寝てる時の呼吸を毎日チェックするようにしましょう。
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