【獣医師執筆】チワワの嗅覚・聴覚はどこまでキャッチできる?

チワワ

チワワをはじめとする犬の嗅覚・聴覚が優れていることは多くの方がご存知かと思います。

しかし、実際にチワワがどれぐらい敏感に匂いを嗅ぎ分けることができるのか、どんな音まで聞き取ることができるのか、ということまで知っている方はきっと少ないでしょう。

今回は、チワワの嗅覚・聴覚についてお話しします。

チワワの嗅覚はどのくらい?

まず最初は嗅覚についてご紹介いたします。

なかなか視力や聴力のように数字を用いて調べることが難しく、犬種によっても差があるのですが、犬は平均して人間の約100万倍〜1億倍の嗅覚を持っていると言われます。

すなわち、人が嗅ぎ分けられるギリギリの匂いを100万倍に薄めて犬に嗅がせても犬は十分に嗅ぎ分けられるということです。

ただ、より優れた嗅覚を持っているのは警察犬や麻薬捜査犬などに選ばれる犬種や、鼻が長いレトリーバー種・シェルティーなどであり、チワワのように鼻が短い犬種はやや嗅覚が劣ると考えられています。

それでも人の100万倍以上は鋭い嗅覚を持っているため、匂いに敏感なのは間違いありません。

チワワの聴覚はどのくらい?

では次に、チワワがどのくらいの音まで聞くことができるのか?についてご紹介していきます。

そもそも人間が聞き取ることができるのは16〜20,000Hzの音に限られますが、犬では65〜50,000Hzまでの音域を聞き取れると言われます。

すなわち人間の2倍近くの音域まで聞き取ることができ、それは人には聞こえないいわゆる超音波とされる音域まで含まれるのです。
だからこそ、人の耳にはほとんど聞こえない犬笛を使って指示することができるんですよね。

また音をキャッチする力も優れています。
その聴力は人の約4倍あると言われ、遠く離れた場所の足音や物音を聞き取ることができたり、小さな音に反応するのもチワワが優秀な聴力を持っているからと言えます。

まとめ

このようにチワワはとても優れた嗅覚・聴覚を持っています。
100万倍に薄めた匂いも嗅ぎ分けることができ、人の耳では聞こえない範囲の高音を聞き取ることもできます。

しかし、これらの感覚はいずれも加齢によって低下してくる傾向にあるため、高齢のチワワたちではだんだんと鈍くなってきていても正常な老化のサインだと思って問題ありません。

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