人でも中高齢になると気になってくる高血圧。
実はシニア期に入ったチワワも2〜3割の子が潜在的な高血圧を持っていると考えられます。
今回はそんなチワワと高血圧に関するお話をご紹介したいと思います。
チワワの高血圧が見つかりにくい理由
おうちのチワワは高血圧ですか?と尋ねられても、ほとんどの飼い主さんが分からないことでしょう。
それもそのはずです。
人では健康診断やスポーツジムなどで定期的に血圧を測定する機会がありますが、犬の血圧を定期的に測定する習慣は通常ないからです。
また、人の患者さんの場合は頭痛や気だるさ、気持ち悪さなどの自覚症状から比較的早い段階で高血圧の診断を行なうことができます。
一方で、チワワは人の言葉が話せないため、何らかの異常が見つかった時にはすでに重度の高血圧だったということも少なくありません。
だからこそ、シニアチワワが高血圧であったとしてもそもそも見つけてあげられない、あるいは発見が遅れてしまうことがほとんどなのです。
最近では、動物病院が行なっている健康診断のコースにも血圧測定が含まれることが増えてきました。
ぜひともこのような機会を利用して、チワワの血圧も知っておきましょう。
高血圧のチワワで気をつけること
人にとってもチワワにとっても、病院は緊張する場所です。
そのため、健康な方であっても院内での血圧は高めに測定されることがあります。
この現象は“白衣高血圧”と呼ばれるもので、同様のものがチワワでも起こります。
ただ、それでも日を変えても血圧が高く維持されている場合には高血圧と診断されます。
高血圧と診断されたチワワに対して飼い主さんは何を気をつければ良いでしょうか?
まずは過剰な運動や、不用意に緊張させないよう心がけましょう。
興奮したり緊張すると交感神経が活性化し、血圧は高くなります。
高血圧のチワワでは普段よりもさらに血圧が上がり、心臓や血管、脳や腎臓など様々な臓器に悪影響を及ぼします。
また、食生活にも注意です。
与えているご飯の塩分(ナトリウム)を確認し、通常のシニア犬用のご飯と比較して多く含まれていないかどうかチェックしましょう。
生活環境や食事内容に問題がない場合は、人と同じように降圧薬を飲ませることで血圧を下げてあげる必要があります。
まとめ
チワワもシニアになるとだんだんと血圧が上昇してきます。
高血圧は気がついた時には進行していることがほとんどのため、できれば定期的に血圧測定を受けさせることで早期発見に努めましょう。
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