分離不安、という言葉を聞いたことはありますか?
留守番中の愛犬が、おしっこやウンチの失敗をしてしまったり、家の中のものを壊してしまったり、無駄吠えが続いてしまったりするような、ご家族やご近所の方にとって迷惑な行動を起こしてしまうことはありませんか?
こういった問題行動は、分離不安が原因となっているかも知れません。
問題行動をとる分離不安とは
分離不安とは、ワンちゃんが孤独に耐えられない恐怖感から、問題行動をとってしまうことを言います。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で、外出自粛や在宅勤務によりおうちの中にご家族の方がいる時間帯が増えていることでしょう。
その際、ワンちゃんを飼われている方は、今まで以上に愛犬に構ってあげる時間も増えたのではないでしょうか。
ポストコロナの愛犬の状況を考える
おうちで遊んであげる時間が増えたことは、ワンちゃんにとってはとても嬉しいことです。
しかし今後、順調に新型コロナウイルス感染者数の増加が落ち着き、緊急事態宣言が解除されたポストコロナでは、徐々に以前の生活に戻ることが予想されます。
そうなると、ご家族の方はお仕事や学校などでおうちを留守にするようになると考えられます。
それと同時に愛犬の留守番が増えるご家庭も多いのでしょう。
外出自粛によりご家族の方がおうちにいて、遊び相手になってくれるのが当たり前だった愛犬の中には、留守番をすることがすごく不安になってしまうかも知れません。
分離不安を起こしやすいワンちゃんの特徴
特に、この分離不安を起こしやすいワンちゃんの特徴として、「幼少期の間に、孤独に慣れていない」ということが挙げられます。
そのため、小さい頃から留守番を経験しており、すでに成犬まで成長しているわんちゃんたちはあまり心配いらないでしょう。
一方で、2〜3歳齢未満でまだまだ遊び盛りのわんちゃんたちは注意が必要です。
外出自粛が解かれ、留守番が増えてしまうと、今まで遊んでくれたご家族と一緒の時間が減ることでエネルギーを発散できなかったり、不安に感じてしまうかも知れません。
外出自粛中にできる分離不安の対策
そうならないよう、今おうちにいる間から工夫できることがあります。
まずは、過剰に構い過ぎないことです。
遊ぶ時間やお部屋の中を自由に走り回れるタイミングも少しずつ制限しておきましょう。
外出中に愛犬が寂しくならないよう、長く咬んでいられるおやつやおもちゃを用意してあげることも有効です。
人がいる今のうちから慣れたおやつやおもちゃの方が、留守番中でも不安を取り除きやすいでしょう。
また、留守番の経験が少ない愛犬であれば、最初のうちは留守の時間をなるべく短く済ませるよう心がけましょう。
留守番中に人の気配が感じられるよう、テレビやラジオをつけておくこともいいかも知れません。
まとめ
今後、今までの生活に戻った際、愛犬たちは外出自粛が解除されたということは当然分かりません。
そのため、今おうちでご家族といっぱい遊んでいるワンちゃんは、今後留守番が苦手になってしまう可能性があります。
急に長時間の留守番を強いるのではなく、少しずつ得意になれるよう、今のうちから工夫しておきましょう。
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