【獣医師執筆】12歳超えると注意したい。チワワの認知症チェックリスト

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近年、犬の平均寿命は伸びてきていると言われる一方、仔犬を新しく飼おうと考える方は減少傾向にあるそうです。
今、日本国内ではワンちゃんの世界でも少子高齢化が進んでいます。

高齢化しつつあるワンちゃんたちも、かかる病気や身体の変化は実は人と似ています。
そのため高齢化してくるとワンちゃんでもいわゆる認知症になることがあります。

しかし、人と比べても犬の認知症に対する理解や動物病院での診断・治療などについてはまだまだ十分とは言えない状況です。

そこで今回は、犬の認知症について、さらにうちの子ってボケてきたのかな?これって認知症かな?と疑うときのポイントについて解説します。

ワンちゃんは12〜13歳を超えると認知症になりやすい

柴犬をはじめとする日本犬(秋田犬など)が認知症になりやすいかもしれない、というデータがあります。

動物病院に来院する高齢の柴犬ちゃんでは認知症を疑うような症状を示していることが多いです。
しかし、他の犬種でも15歳前後になってくると認知症になることは少なくありません。
小型犬などを飼われている方も注意してください。

次に年齢です。
7〜8歳を超えるとシニア期と呼ばれますが、なかでも12〜13歳を超えてきたあたりから認知症になる犬が多いと思われます。

そのため、シニア期よりも若い年齢で、認知症を疑うような症状を見つけた場合には、全く別の病気が隠れている可能性があります。

症状が続くようなら必ず動物病院に受診しましょう。

愛犬の認知症を疑う際のポイント

そして、おうちでの様子の変化が愛犬の認知症を疑う際のポイントになります。

  • 昼はほとんど寝ていて、夜中うろうろ徘徊(昼夜逆転)するようになった
  • 同じところで、同じ方向にぐるぐる回り続けることが増えた
  • 鳴き続けたり、吠え続けたりするようになった
  • 以前はできていたしつけができなくなった
  • 呼びかけても反応が鈍くなった
  • 部屋の隅やドアの裏など、狭いところに頭を突っ込んで動けなくなることがある

などは認知症を疑う症状になります。

合わせて、他に持病がない場合は、ご飯はよく食べる・食欲はそこまで落ちていないということも認知症の特徴です。

しかし、呼びかけに対する反応が鈍くなった場合には、単純にお耳が聞こえにくくなっている可能性があります。

同じように狭いところや暗いところに頭を突っ込んでしまう場合には目が悪くなっている可能性もあります。

まとめ

犬にも認知症があるということを多くの飼い主さんに改めて知っていただきたいのと同時に、他の病気による症状かも知れません。

認知症かな?と思った時はぜひ動物病院に相談してみましょう。

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