【獣医師執筆】耳がくさい?ぬめっとする?耳を掃除する適度な頻度

チワワ

ふとチワワの顔を見た時に耳が汚れていたり、耳の中が臭っていることはありませんか?
もしかすると外耳炎になってしまっている可能性があります。

外耳炎になってしまわないよう、できればご自宅でもチワワの耳を適度に掃除してあげる必要があります。
今回はそんなお家でのチワワの耳のケアについてご紹介します。

チワワの外耳炎を見つけるポイント

外耳炎を放置してしまうと、汚れや炎症が耳の奥まで広がり、鼓膜が破れて音が聞こえなくなったり、中耳炎や内耳炎を引き起こしてしまうことがあります。

とくに中耳炎や内耳炎になってしまうと脳神経にも影響を及ぼし、頭が傾いたり神経症状が現れることもあり、注意が必要となります。
そのため、まずはご自宅にてチワワの外耳炎を早い段階で見つけてあげることが大切です。

チワワが外耳炎になると、耳の中が痒いため後ろ足や前足でよく耳を掻くようになります。
また、耳の中に汚れが溜まっているとその違和感から頭を大きく振って耳の中の汚れを出そうとすることもあります。

このように、耳を掻いたり頭を振る仕草が見られたらすでに外耳炎があるかもしれません。
チワワの耳をめくって汚れがついていないかチェックし、耳の中の臭いも嗅いでみましょう。

チワワの耳を掃除する適度な頻度

健康なチワワでも定期的に耳を掃除していないと外耳炎を発症してしまうことがあります。
チワワが自分で耳を掻いたり頭を振っても、耳の中には汚れが残ってしまうためです。

そこで耳の掃除が重要なのですが、どのくらいの頻度で耳掃除をしてあげるといいのでしょうか?
まず、健康なチワワであれば1〜2週間に1回のペースで耳掃除をするといいでしょう。

汚れがほとんどなければ掃除の間隔を伸ばしていきます。
一方で、耳の中の汚れがひどければ2〜3日に1回というように掃除の間隔を短くしましょう。

ただ、耳の中は意外とデリケートで、掃除のし過ぎは耳の中を荒らしてしまう原因となります。
ご自宅での耳掃除の方法としては、最初に清潔なコットンなどを湿らせて耳の外側の汚れを拭き取りましょう。

こびれついて取れない汚れは無理せずに、何回かに分けて専用の洗浄液でふやかしながら落とします。
次に耳の穴の中の汚れは、洗浄液を少量耳の中に入れて掃除します。

なかなか汚れが取れない、洗ってもすぐに汚れが溜まってしまう、嫌がって耳掃除ができない場合などは動物病院で獣医師に1度相談してみましょう。

まとめ

定期的に耳掃除をしてあげないと、健康なチワワでも外耳炎になってしまうことがあります。
はじめは1〜2週間に1回ほどのペースで耳を掃除し、汚れが再度溜まるまでの期間を見て洗浄の間隔を調整していきましょう。

ご自宅での耳掃除が難しいチワワでは、汚れが溜まったままでは外耳炎が進行してしまう可能性があるため、1度獣医師に相談することをオススメします。

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