【獣医師執筆】多頭暮らし。ベッドが余っているのにひとつのベッドが人気の理由

チワワ

チワワをはじめとして、1頭だけでなく2頭・3頭と、多数の犬と暮らしている方は多いことでしょう。

多頭暮らしではチワワを1頭飼っている時と比べて、何倍もチワワ達の可愛さに気づくことができたとチワワの魅力に改めて気づくかたも多いです。

そんな多頭暮らしの中で、チワワ達がひとつのベッドで一緒に寝ている光景についてご紹介します。

チワワが一ヶ所に集まって寝る理由

もともと犬は平均して3〜7頭を同時に出産します。
そのため、チワワの多くも生まれてすぐは母犬に育ててもらいながら多くの兄弟犬と一緒に生活しています。

そのような共同生活の中で、母犬や他の兄弟犬の身体に寄り添って寝ている光景は、きっと皆さんもイメージできるかと思います。

こういった背景から、チワワにとって一ヶ所に集まり身体をくっつけて寝ることは、小さい頃からの習慣であり、その方が安心して休むことができるのでしょう。

また、多頭暮らしのチワワ達が一ヶ所で寝る理由としてもう1つ考えられるのは、お互いにくっつくことで暖をとっているということです。

特に冬のように外気温が低下して寒さを感じるような季節では、チワワ達は身体をくっつけあいお互いの体温が下がってしまわないよう、押しくらまんじゅう状態で寝ています。
これはお外で生活していた野生の頃の名残なのかもしれません。

ベッドをたくさん用意してるのに?

これから多頭暮らしをさせようと決断したときに、何から準備をするべきでしょうか?
できれば、トイレやベッドは飼育頭数に合わせて用意しましょう。

しかし、チワワの数に合わせてベッドを用意したのに、それぞれのベッドを使ってもらえない。
1つのベッドを取り合うようにみんなで集まって寝ている。
このようなことはありませんか?

チワワにもベッドの好き嫌いはあるでしょう。
ベッドの大きさや硬さ、素材などでみんなが使いやすいベッドとそうでないベッドに分かれることはあるかも知れません。

しかし、ベッドをたくさん用意していても1つのベッドに集まって寝る理由としては、すでにご紹介した小さい頃、あるいは野生の頃から遺伝子に刻まれた習慣によるものが考えられるでしょう。

まとめ

多頭暮らしに向けてベッドを複数用意された飼い主さんにとっては、ベッドが余ってしまうことはせっかく購入したのに残念だと思うことでしょう。
しかし、チワワ達は小さい頃から兄弟犬と一緒に寝て育ってきています。

また、野生の頃は暖をとるために身を寄せ合って寝ていました。
このような習慣による行動であれば、1つのベッドで寝ていると窮屈に見えるかも知れませんが、そちらの方が安心して休めるのでしょう。

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