【獣医師執筆】チワワは高齢になると発情しなくなる?

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メスのワンちゃんは年齢問わずヒートがありますが、オス・メス問わず、ワンちゃんを飼われている方々の多くはワンちゃんの発情について分からないことがあり、その都度かかりつけの獣医さんやしつけのトレーナーさんなどの専門家に質問することが多いようです。

そこでは、ワンちゃんの発情について解説します。

愛犬の発情に年齢は関係ない

「ワンちゃんって歳をとると、発情しなくなるの?」という質問はよく耳にします。

しかし、残念ながら不妊手術(オスは去勢手術、メスは避妊手術と分けて呼ばれます)を受けていないワンちゃんはオスもメスも生涯にわたり発情は続きます。
ただし、年齢とともに発情中の様子は少しずつ変わっていくことがあります。

女の子のワンちゃんのヒートが生涯続き、出血が減っていくのと同じです。

メスのワンちゃんは体格にもよりますが、生後10ヶ月ほどを目安に初めての発情があり、その後はおおよそ年に1回のペースで発情期が繰り返しきます。

高齢になるほどその周期の間隔が伸びていく傾向にあるということもヒートと一緒です。

オスのワンちゃんに発情期はない

一方で、オスのワンちゃんにはこのような発情期が存在しません。
オス犬は、発情期にあるメス犬のフェロモンに反応して興奮することで発情し、交尾ができるようになります。

そのため、オス犬が発情をはじめると、飼い主であってもコントロールできなくなってしまうことがあり、体格の大きなワンちゃんや気性の荒い子は特に発情中のメス犬に近づけないよう、気をつけましょう。

不妊手術をする選択肢もある

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改めて、ワンちゃんの発情は生涯続くものです。
自宅での繁殖を望まれない方は、不妊手術を選択することも大切です。

メスのワンちゃんの場合、お腹を開けて子宮と卵巣を摘出する避妊手術です。
お腹を開けるとなると、抵抗のある飼い主さんも少なくありません。
しかし、発情やヒートのストレスを生涯抱え続けるのはワンちゃん自身です。

また、別の機会にご紹介しますが、若い時に避妊手術をしておくことのメリットは他にもありますので、まだの方はぜひ検討してください。

一方、オスの場合は基本的にお腹は開けません。
精巣を摘出する手術で麻酔時間も短く、日帰りができる動物病院がほとんどです。

発情中のメス犬と会ってしまい、望まれない仔犬ができてしまったと聞くことがまだまだ多い現代。
産まれた仔犬ちゃんも幸せにできる覚悟と責任がなければ、去勢手術はしておきましょう。

まとめ

<ワンちゃんはオス・メス問わず、高齢になっても発情はなくなりません。

不妊手術はもちろん義務ではありませんが、もし手術しないまま飼っていくのでしたらメス犬であれば発情期との付き合い方を、オス犬であればメス犬との距離をしっかり保つように工夫していく必要があります。

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