【獣医師執筆】病気のサイン?チワワの睡眠時の呼吸が速い理由

チワワ

みなさんのおうちのチワワがぐっすり眠っているときの様子をまじまじと観察したことはありますか?
もしあまりしっかりと見たことが無いという方は、今日さっそく睡眠時のチワワの呼吸に注目してみてください。

熟睡してるはずなのに胸の動きが一定ではない場合、なんらかの病気のサインかも知れません。

チワワの睡眠時の呼吸が早いと病気の可能性がある?

まずは、普段の呼吸数よりも早い場合に注意するケースを確認していきましょう。
なんらかの理由から息苦しさがあると、熟睡しているチワワの胸の動きが普段と比べて早くなっていることがあります。

とくに眠っている時のチワワの呼吸数が、1分間あたり40回を超えるような浅く早い呼吸をしている場合には肺や気管といった呼吸器系に異常が見られることが増えます。

具体的には、肺炎や気管支炎、なんらかの理由から肺に水が溜まってしまう肺水腫という状態が考えられます。
今挙げた病気はいずれもなるべく早く診断し治療を行わないと、命の危険があるかも知れません。

眠っている間の呼吸が常に早く、40回を超えるような場合では早急に動物病院に相談することをオススメします。

睡眠時無呼吸症候群ってチワワでもあるの?

一方で、眠っている間に呼吸が急にゆっくりになるケースでも注意が必要です。

人で有名な睡眠時無呼吸症候群ですが、実はチワワでも見られる場合があります。
中でも注意したいのが、普段から寝ている時のいびきがひどいチワワです。

パグやフレンチブルドッグなどの短頭種に多い傾向がありますが、チワワもどちらかというとこの短頭種に含まれるため、気をつけなければなりません。

一般的には喉ちんこと呼ばれる軟口蓋という部位が他の犬よりも垂れ下がっているチワワでは、寝ている間に気道を狭くしてしまい、いびきの原因となります。

さらに気道を閉塞してしまうような場合には、人の睡眠時無呼吸症候群と同様に一時的に呼吸ができなくなってしまっている恐れがあります。

まとめ

今回は睡眠時のチワワの呼吸が極端に早いケースと、呼吸が一時的に止まってしまうケースをご紹介しました。
ただし、どちらでもない場合であっても一般的に寝ている時の呼吸数は一定ではありません。

呼吸数が変動するのはおそらく睡眠の深さが人と比べて細かく変わることが関連していると考えられます。
呼吸が一定でなくても、極端に早くないか、あるいはいびきや無呼吸が目立たないかどうかチェックすることが大切でしょう。

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