食物アレルギーや金属アレルギー、花粉症や喘息など、外から侵入してきた物質に対して身体が過剰に反応してしまうことをアレルギー反応と言います。
じつは、現代の日本人のうち、20%以上の方が、何かしらの物質に対するアレルギー疾患(あるいは体質)を持っているそうです。
この時に反応しているのは、身体にもともと備わっている、免疫という防御機能なのですが、この免疫が不必要に、そして必要以上に反応してしまい、本人にとって有害なものとなるため、アレルギーは問題になります。
このようなアレルギー反応はワンちゃんでも比較的多く認められます。
そこで、本日はワンちゃんとアレルギーについてご紹介します。
投薬によるアナフィラキシーショック
まず、ワンちゃんのアレルギー反応として有名なのが、ワクチン接種によるものです。
とくに、ワクチン接種後すぐに激しいアレルギー反応により血圧が低下し、命に関わる状態に陥ることも決して珍しくなく、そのような状態をアナフィラキシーショックと言います。
そこまで甚大な症状を引き起こさない場合でも、ワクチンの接種後にお顔がパンパンに腫れてしまうことがあり、これもアレルギー反応によるものと考えられます。
また、アナフィラキシーショックのように、強いアレルギー反応を引き起こしうるものとして、動物病院で使用されている、あるいは処方された抗生剤や造影剤、麻酔薬なども挙げられます。
長く付き合う必要がある、食べ物アレルギー
生じるアレルギー反応は比較的軽くても、一生涯付き合わなければならないものもあります。
その代表例が食物アレルギーでしょう。
今まで平気だった食べ物に、いつからか身体が過剰に反応してしまうように変化することが原因となり、なかなか治らない下痢や吐き気などが初期症状となり、見つかることがあります。
幸い、今では動物病院にて採血をしてもらうことで、ワンちゃんにアレルギー検査を受けさせることができます。
そのアレルギー検査項目のうち、過剰に反応している食材があれば、その食材を除いてつくられたご飯を与え続ける必要があります。
ワンちゃんにおけるアレルギー反応は、犬種によっても起こりやすさが違います。
中でも特にアレルギーを起こしやすい犬種として有名なのはミニチュア・ダックスです。
ミニチュア・ダックスを飼われている方で、うちの子の症状ってもしかしてアレルギー?と思うことがあれば早めに相談しましょう。
まとめ
1度アレルギーを起こした子は、同じ物質に再度接触する(感作される)とより強いアレルギー反応を示すことがあります。
そのため、いままでにワクチンや抗生剤、麻酔薬などでアレルギーを起こした経験がある場合にはしっかりと覚えておきましょう。
そして、緊急事態宣言がなされたご時世では、今までのかかりつけの動物病院がお休みかも知れません。
かかりつけ以外の動物病院以外を受診される時には、獣医さんにアレルギーがあることを必ず伝えるようにしましょう。
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