前回は、病気などが原因でチワワが震えてしまう時に考えられるものとして、体温の異常で見つかりやすいものをお話しました。
そこで今回は、以前からお伝えしているチェックポイントのなかでも、
- ご飯への食いつきが悪い、食べない(食欲の低下・不振)
- 戻してしまう、お腹を下すなどの症状がある(嘔吐・下痢)
- どこかをかばっている、痛がっている
のいずれかが見られる場合に疑うべき病気についてご紹介しますが、そのほとんどのケースで動物病院での診断や治療が必要ですので、安易に長時間様子を見るのは避けましょう。
チワワのお腹に何か異変があるかも?
チワワの身体が小刻みに震えているのに加えて、普段と比べて食欲が乏しかったり、食べたものを戻してしまったり、お腹をくだしてしまうような症状があった場合には、消化管の異常を疑います。
例えば、胃や腸管に炎症が起きるとチワワでも胃腸炎になります。
胃腸炎になると、人間と同じように胃粘膜が荒れることで胃がムカついてしまったり、吐き気が出たり、柔らかい便が出てしまうことがあります。
同様にチワワを含めて犬は急性膵炎を発症することがよくあります。
膵炎を発症すると、上腹部を中心に強い腹痛が出ることがあり、食欲不振や吐き気に加えて、お腹をしきりに舐めたり痛がる様子が見られます。
お腹の痛みや違和感から身体が震えてしまうことも多いため、ご飯の食べる量や嘔吐・下痢の有無は必ず確認しておき、獣医師に伝えましょう。
いずれも、早期に診断し治療を始めることで改善が得られることが多いです。
しかし治療が遅れるとさらに具合が悪くなり、最悪の場合亡くなってしまうこともあるため、注意しましょう。
チワワのてんかんなどの神経症状
もうひとつ、忘れてはならないのが脳神経系における異常の存在です。
脳炎や脳腫瘍などはチワワでも発症することがある、とても恐ろしい病気です。
身体が震え出した時に、チワワの意識があるのか、呼びかけには反応するのかどうかは、その症状がてんかんであるかを判断するポイントのひとつになります。
もし、震えながら横に倒れてしまい、呼びかけには反応せず意識もほとんどない状態であればてんかんを疑います。
また、震え出す前から、歩き方に異変があったり、頭や身体が傾いている場合も脳神経系の異常を考えます。
まとめ
今回までの3回で、チワワが震えてしまう場合に疑われる理由・原因について、病気が疑われるケースと疑われないケースに分けてご紹介させて頂きました。
もしあなたのチワワの身体が震えていた時に、どのような状況にあるのか・どんな原因が考えられるのか想像する上で参考にしてください。
ただし、早い段階で診断や治療を必要とするケースも多いため、わからないことがあればすぐに動物病院へ相談しましょう。
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