【獣医師執筆】チワワにおはよう・おやすみ・いってきますは言っていいの?

チワワ

皆さんは、飼っているチワワに対して普段から挨拶はしていますか?

「おはよう」「おやすみ」「いってきます」などの声かけは人同士では当たり前の挨拶ですが、愛犬に対してされている方も多いと思います。
今回は愛犬への挨拶の是非について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

愛犬に「いってきます」はしない方がいい?

特に、愛犬をお留守番させる前に必ず声をかけて外出されている方、この記事を読んでいただいているの中にも多いのではないでしょうか?

一般的には、「いってきます」「いい子にしててね」など、声をかけてから外出することは、あまり良くないと言われます。

その理由として挙げられているのは、犬を過剰に興奮させてしまうからというもの。
確かに、外出する前に必ず声をかけているとその言葉を聞いて愛犬は一人にされると思い、興奮し飼い主に対して吠えて何かを訴えるというのは理由として想像しやすいですよね。

この理由が正しいとすると、全ての犬に対して黙って外出した方がいいでしょうか?
正直、答えは1つではないと考えています。

外出するたびに過剰に愛犬を興奮させたくない、あるいは分離不安のように置き去りにされると問題行動を起こしてしまう場合には黙って外出した方がいいでしょう。

特に、前者は鳴き声で隣人に迷惑をかけたくないや、愛犬自身が持病を持っていて不用意に興奮させないよう獣医師に言われているなど様々な事情が含まれるかと思います。

ただし、だからと言って全ての犬に声かけをしない方がいいかというと、そうではないようです。
実際、海外の研究では犬を置いて外出する前に頭を撫でてあげる方が、無視して出て行くよりも安心してるようだったと報告しているものもあります。

ただ、これは健康な犬を対象としているので、先ほど紹介した興奮させたくないご家庭や分離不安などの犬は含まれず、全ての犬に対してと考えるのは早計かもしれません。

「おはよう」「おやすみ」も同様?

おはよう、おやすみに関してはいかがでしょうか?
この挨拶に関してもいってきますと同様かと考えられます。

過剰に興奮させたくない、一人にさせると問題行動を起こしてしまう場合は不安を煽るような挨拶は避けましょう。

ただし、全ての犬に対して言ってはいけないものではありませんので、ご家庭の愛犬の性格や事情を踏まえて声かけをするかどうか決めてみてください。

まとめ

ご紹介したようにいってきますの声かけはしない方が良いと言われることが一般的だと思いますが、それとは逆の研究データもあるようです。
しかし、声かけをすることがマイナスに働く場合にはしない方が望ましいでしょう。

一方でおはよう・おやすみなども含めて、挨拶をしても問題行動を起こさない犬に対してはスキンシップのひとつとして毎日挨拶しても構いません。

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